日系企業と外資系企業では職位の呼び方が異なります。監査法人やコンサルティング会社のようなプロフェッショナルファームと異なり、事業会社は企業方針によっては「ジェネラル」人材育成に力を入れているところもあるでしょう。特に日系企業はその色が強く、ジョブローテーションを通して異動が発生することも多々あります。領域を狭く尖らせるよりも「広げていく」傾向があります。また昇進についても(旧体制ではありますが)実情として年功序列になっている企業もあります。ただ企業カラーにより、360°評価として全社員が互いの評価を見ることができたり、特定の上司だけでなく複数メンバーの評価を人事考課として導入している企業も増えています。逆に外資系企業ではジェネラルよりも特定領域を極める人材育成方針が多い傾向にあり、また人材評価の手法についても、年功序列というよりはパフォーマンス重視です。(派生として、日系企業が選考において転職回数を気にするのに対し、外資系企業は実力があれば…と転職回数については比較的寛大であることが多いです。)

・経理財務
月次・四半期・年次等で行うべき業務が明確化しているため、季節性があり業務の緩急は押さえやすいかもしれません。ただ経理財務における年次決算は最も繁忙期であり、この時期は残業が増える・土日のどちらかを出勤する等のイレギュラーな対応をせざるを得ないケースもあります。
・内部監査
年度当初に立案する計画に則って内部監査を実施するため、こちらも比較的スケジュールは読みやすいと言えます。しかし本調査の時期には地方の支社や海外拠点への往査が発生するため、出張が増えたり出張先で監査報告書をまとめたりといった業務の忙しさが発生します。
・経営企画
季節性の業務とプロジェクトベースの突発的な業務が混在しているため、一概に特定の時期が忙しいとは言えません。具体的には予算編成や内部統制等の業務が季節性、M&Aや新規事業の立ち上げなどはプロジェクトベースとなります。ただ全体的に様々な業務・プロジェクトが同時並行で動くので、忙しくはなりやすいでしょう。
スタッフレベルの場合400~800万円程度が相場感と言えます。未経験・もしくはキャリアチェンジを図る方であれば下限に近くなりやすく、同職種での経験を有する方は上限に近く出ることもあります。またマネージャーや管理職候補等の上位職であれば平均600~1000万円程度となります。ただし経営企画における上位職ポジションや部門長クラスは、会社の経営に携わるという高い専門性から、年収相場が高くなるケースもあり、1500万円程度まで出る企業もございます。