転職活動における第一関門となる書類選考。まず応募の大前提としてUSCPA全科目合格が挙げられます。それに加えて「会ってみたい」と思われるか否かという意味では、若年層とミドル層では求められるものが異なります。
若年層であれば「資格」重視、つまりUSCPA全科目合格だけで、これまでの職務経歴が会計に直結していない場合でも、書類選考が通過することもあります。しかしミドル層の転職においては、資格だけではなく、若年層が持っていない「これまでのキャリア=武器」が必要です。具体的には、海外駐在・経理実務・特定業界に対する深い知見等が挙げられるでしょう。
会計監査が「資格」を重視することに対して、アドバイザリーは「企業に対して助言する」という特性上、その素養があるかどうか「職務経歴」重視の傾向があります。クライアント先の経理財務担当者、CFOと目線を合わせて話すことができる素地をお持ちかどうか、書類選考の段階で見られているのです。評価される経験は様々なものがありますが、一例を挙げるのであれば、経理財務・コンサルティング経験・海外駐在・システム導入経験等があります。会計の知見としてUSCPA全科目合格を切り口にご応募いただくことも可能ですが、より確度を上げるためには「USCPA+職務経歴」の方が、書類通過率も高まるでしょう。